大腸内視鏡検査を3年連続で受けてきた——50代のリアルな体験記と、正直な感想

健康・習慣

〜下剤はちょっとだけきつい、でも検査自体はあっという間だった〜

この記事は、「大腸内視鏡検査を受けた方がいいのはわかっているけど、怖い・つらそう」と感じている方に向けて書いています。50代の私が3年連続で受けている実体験を、下剤のこと、費用、所要時間まで含めて正直に書きました。


今日、大腸内視鏡検査を受けてきた。

これで3年連続になる。

初めて受けたのは、49歳の時だった。


「受けた方がいいんやろうな」と思いながら、受けずじまいだった

同い年の友人に、ずっと言われていたことがあった。

「大腸がんは自覚症状がない。調子が悪いと自覚症状が現れた時には、すでにかなり進行している。だから40過ぎたら大腸内視鏡は絶対やっとくべき」

そう聞かされていて、「受けた方がいいんやろうけどな」とは思っていた。

でも、なんとなく受けずじまいだった。


49歳で受けようと思った理由

きっかけは、まさにこのブログのテーマである「ライフシフト」を真剣に考え出したことだった。

同じ時期に、私は転職活動を進めていた(詳しくは転職編)。そして、資産形成にも本格的に取り組み始めていた(詳しくはお金編)。

自分の人生を主体的に選んでいく。そう考えた時に気づいたのが、「仕事」「お金」「健康」の3つがセットで、ライフシフトの土台になるということだった。

仕事とお金だけ整えても、健康が抜けていたら意味がない。だから、健康管理もより主体的にやろう——そう思って、初めて予約を取った。

転職した時期、資産形成を始めた時期と、ちょうど同じタイミングだった。


データで見る大腸がん——「サイレントながん」だからこそ検査に意味がある

記事を書くにあたって、改めて統計を調べてみた。

厚生労働省の2024年人口動態統計(確定数)によると、部位別のがん死亡数は、男性が肺がん、大腸がん、胃がん、膵臓がん、肝臓がんの順。女性は大腸がん、肺がん、膵臓がん、乳がん、胃がんの順となっている。

部位別がん死亡数の順位(2024年)

順位男性女性
1位肺大腸
2位大腸肺
3位胃膵臓
4位膵臓乳房
5位肝臓胃

男女計で見ると、大腸がんは肺がんに次ぐ2位。そして女性では1位だ。数字で見ると、友人が言っていたことの意味がよくわかる。

そして大腸がんの厄介なところは、自覚症状がないこと。「なんだか調子が悪い」と自覚症状が現れた時には、すでにかなり進行している。

一方で、大腸内視鏡検査には明確な意味がある。検査でポリープが見つかった場合、その場で切除できるからだ。将来ポリープが癌化する可能性の芽を、検査の時点で摘み取れる。単に「見つける」だけでなく、その場で予防までできるということ。私自身、1年目と2年目はまさにこれを経験している。

自覚症状がないから気づけない。でも、検査をすれば見つかるし、その場で対処できる。だからこそ、受ける意味がある。

40を過ぎたら受けるべきだと友人に言われ続けていた私だが、今では自分も、知り合いには同じことを積極的に伝えている。


40代後半から50代は、大腸がん検診をすすめられる年代でもある。「受けた方がいいのはわかっているけど、なんとなく面倒だしちょっと怖い」——そう思っている人も多いと思う。私も1年目はそうだった。

だから今回は、実際にどうだったのかを、できるだけ正直に書いてみたい。


前日から準備は始まる——検査食を食べる

準備は前日の昼から始まる。

昼と夜は、検査食を食べる。私の場合はレトルトのおかゆと、レトルトのシチューだった。

正直に言うと、もちろん美味しくはない。ただ、これは必要なプロセスなので、割り切って食べる。


一番いやなのは、当日の朝——2時間かけて腸をきれいにする

個人的に、一番きついのはここだ。

検査自体は11時からだが、朝6時から自宅で準備が始まる。腸の中をきれいにするための下剤「モビプレップ」を飲み、排便を繰り返す。これを約2時間、便が透明になるまで続ける。

モビプレップの味は、正直どうか

飲めなくはない。ただ、独特の味だ。

例えるなら、少ししょっぱめの、癖が強くてまずいスポーツドリンク。美味しいものではない。

これと水を交互に2リットル弱飲み、トイレを何度も往復する。この2時間が、個人的には検査全体の中で一番負担。

逆に言えば、この事前準備さえ終われば、あとは病院で検査の流れにのるだけでつらいことは無いだ。


病院に着いてから、出るまで——当日の流れ

ここが一番、これから受ける人が知りたいところだと思うので、時系列で書いてみたい。

11:00 病院に到着、検査着に着替える

予約は11時。到着するとロッカーに通され、まず検査着に着替える。

そして、検査台に呼ばれるのを待つ。正直、初めて受ける時は、この待ち時間が一番どきどきする。

検査室の様子と、「恥ずかしさ」について

私が受けている病院では、検査台が何台か並んでいて、それぞれに内視鏡のモニターがある。ただ、カーテンで仕切られているので、他の台は見えないよう配慮されている。

最初に抵抗があったのは、「お尻から内視鏡を入れる」という点だった。恥ずかしくないだろうか、と。

でも、実際は全く問題なかった。

検査着はお尻の部分に穴が開いているもので、それを着たまま検査を受ける。下半身丸出しになるようなことはない。しかも横向きに寝転ぶ体勢なので、お尻を見られているという感覚もない。完全に流れ作業として進むので、恥ずかしさは全然感じなかった。

麻酔——気づいたら終わっている

点滴で麻酔を入れてもらう。この瞬間が、最初は一番「これから始まる」という不安があった。

でも、部屋には軽い音楽が流れていて、麻酔を入れるとすぐに部屋が暗くなる。

そして、気がついたら終わっている。

完全に寝ているという感じでもなく、うとうとしている感覚。少しぼーっとしている中で、気づけば「終わりですよ」と声をかけられている。私の場合は、これで全然つらくなかった。

ちなみに私は、大腸の内視鏡をお尻から、胃の内視鏡を鼻から入れて、両方まとめて診てもらっている。それでも、体感としてはあっという間だった。

検査後——写真を見ながら医師の説明

ロッカーで着替え直して、診察室に呼ばれる。

そこで、今撮ったばかりの大腸と胃の写真を見せてもらいながら、医師から説明を受ける。

今年は異常なし。食事も運動も本日から問題なしとのことだった。

大腸内視鏡検査の結果説明書。「異常なし」「明らかな異常を認めませんでした」と記載されている
今年の結果説明書。この「異常なし」の3文字を見るための1日だった

「次の検査は2年後か3年後でもいいけれど、去年・一昨年はポリープがあったので、できやすい体質かもしれない。来年また来てもらってもいいかもしれませんね」——そんな説明だった。

ポリープがあった年は、ここで説明が変わる

一昨年・昨年、ポリープがあった時は、この場面でこう言われた。

「ここに4mmくらいのポリープがあったので、切除をしています」
「癌化しているものではないと思いますが、病理検査に出すので、その結果を後日聞きに来てください」

そして、ポリープがあった場合は来年も検査を受けた方がいいと、明確に言われた。

このあと、ポリープ切除をした場合にはその後1週間の生活面でいくつか制限がつくことになる(詳しくは後述)。

12:00過ぎ 会計をして終了

説明を受けた後は、会計をして終了。

11時に病院に来て、会計まで終わるのが12時過ぎ。つまり、病院にいたのは正味1時間くらいだった。


実感——ハードルは、思っていたほど高くなかった

こうして振り返ると、事前に持っていたイメージよりも、大腸内視鏡検査の負担はずっと少なかった。

  • 痛みはない(麻酔を使えば)
  • 恥ずかしさも、想像していたほどではない
  • 病院にいる時間は正味1時間程度

ちょっときついのは朝の準備だけ。それ以外のハードルは、実は高くなかったというのが正直な実感だ。

そして、検査の流れ自体は3年とも同じだが、変わったものが一つある。自分の気持ちの方だ。

1年目は、正直こわかった。

でも今年は、「麻酔が効いているうちにすぐ終わる」とわかっているので、不安は全くなかった。

これは、実際に経験してみないとわからない感覚だと思う。だからこそ、この記事に書いておきたかった。


なぜ3年連続で受けているのか

きっかけは、1年目の検査結果だった。

1年目と2年目は、ポリープが見つかった。検査と同時に切除してもらっている。

ポリープがあった場合は、1年おきに受けた方がいいという医師のアドバイスがあり、今年も受けることにした。

そして今年は、ポリープなし。検査だけで終わった。


ポリープを切除した場合、負担はけっこう違う

今年はポリープがなかったので検査だけで終わったが、切除があった1〜2年目は、その後の負担がけっこう違った。

切除自体は、検査と同時に、その場でやってもらえる。検査と同時で終わるという点はありがたいし、切除する際の痛みなども全くない。ただ、その後にいくつかの制約がついてくる。

体の状態
・当日は、体に少しだるさが残った

生活の制限
・食事制限:2〜3日程度
・運動・飲酒の制限:1週間程度

その後の手順
・切除したポリープが良性かどうかの検査結果を聞きに、数週間後に再度受診する必要がある

費用
・検査のみの場合より高くなる

つまり、「検査だけで終わる年」と「切除があった年」では、その後のスケジュールの組み方が変わってくる。私の場合、1〜2年目は検査後の1週間、お酒とジョギングをお休みすることになった。

これから受ける人は、検査日の後1週間くらいは、予定に余裕を持たせておくといいかもしれない。


費用はどれくらいかかったか

参考までに、今年の費用を書いておく。

  • 今年(ポリープなし・検査のみ):自己負担 約1万円
  • 1年目・2年目(ポリープ切除あり):これよりも高かった

※費用は医療機関や検査内容、保険適用の状況によって変わります。詳しくは受診する医療機関にご確認ください。


健康は、ライフシフトの土台

冒頭にも書いたが、私が初めてこの検査を受けたのは、「仕事」「お金」「健康」の3つがセットでライフシフトの土台だと気づいたからだった。

このブログでは、仕事やお金のことを書いてきた。でも、それらを支えているのは、結局のところ健康だ。

50代になって強く思うのは、体がいつまで思うように動くかは、誰にもわからないということ。富士山に登った時にも同じことを感じた。

やりたいことをやるにも、選択肢を持つにも、土台に健康がある。

年に一度、面倒がらずにお決まりとして大腸検査を受けておくことで、その土台を確認できる。


健康管理は「ルーチン化」する

もう一つ、健康について大事にしていることがある。それは、仕組み化してルーチンにするということだ。

会社での年1回の総合的な健康診断に加えて、私の年間ルーチンはこうなっている。

医療機関への受診・検査
・大腸内視鏡(同時に胃内視鏡):年1回(毎年、誕生日が来たら予約してる)
・歯科クリーニング:3ヶ月に1回
・持病(コレステロール、不眠)のかかりつけ通院:月1回

メンテナンス
・背中のコリの鍼治療:週1回

運動
・ジョギング(趣味でもある):週3〜4回
・自重筋トレ:毎日10分

健康面については、「医療機関への受診・検査」「鍼・マッサージなどのメンテナンス」「運動」の3つを、自分の状態に合わせて仕組み化し、ルーチンにするのが、私の場合は一番いいと思っている。

理由は単純で、その都度考えていると、ついつい面倒になってしまうから。「そろそろ歯医者に行かないと」と思いながら、気づけば半年経っている——そうならないために、最初から予定として組み込んでしまう(受診した日に次回を予約 など)。

これも、自分の体に主体的に向き合うという、40〜50代のライフシフトにおける大事なピースだと考えている。


まとめ——これから受ける人へ

  • ちょっときついのは、当日朝の下剤と排便の2時間。ここは準備と割り切る
  • 検査自体は、麻酔を使えば痛みもなく15分程度であっという間
  • ポリープ切除があると、その後1週間ほど食事・運動・飲酒の制限がつく。予定に余裕を
  • 1年目は怖かったが、2年目以降は不安がなくなった
  • 費用は、検査のみなら自己負担で約1万円だった
  • 健康管理は、その都度考えるよりルーチンとして仕組み化するのが続けやすい

なお、この記事はあくまで私自身の体験を記録したものです。検査の必要性や方法、頻度については、人それぞれの状況によって異なります。必ず医師にご相談のうえ、ご判断ください。

※統計データの出典:厚生労働省「2024年人口動態統計(確定数)」(日本対がん協会・生命保険文化センターの公開資料より)

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