40代・50代からの資産形成、「なんとなく大丈夫」から抜け出し「お金に主体的」になるためにした3つの整理——お金・資産シリーズ、まずは全体像

お金・資産

この記事は、「老後や将来のお金について、なんとなく大丈夫な気はするけど、具体的にはよくわかっていない」という方に向けて書いています。私自身が40代後半で資産形成と本気で向き合うようになった経緯と、そこから見えてきたことをまとめました。これから始まる「お金・資産」シリーズ全12話の、最初の一歩になります。

「自分で人生を選ぶ」ためには、お金の見通しが要る。ライフシフトを本気で考え始め転職にも踏み切った48歳の時、そんな当たり前のことに改めて気づいた。

人生ではお金に対しても、「受け身」ではなく「主体的」であるべきだと、頭ではわかっていた。ただ、普段の忙しさにかまけ、資産形成に対しては無頓着で流れに任せている状態で、NISAも知らないマネーリテラシーもほとんどゼロ状態だった。それが私の48歳のリアルだった。

お金の面で、生活に困っているわけではなかった。

住宅ローンも、できる範囲で少しずつ繰り上げ返済していたし、会社の持ち株も地道には続け、将来への備えとしては貯蓄型の保険にもしっかり入っていた。特に切迫した問題は無い状態だった。

それでも心のどこかで、お金のことは「なんとなく大丈夫やけど、よう分からん」という感覚がずっとあった。

「なんとなく大丈夫」の中身は、実はスカスカだった

結婚した時、保険会社に勧められるまま終身型の貯蓄型保険に入った。27歳で結婚してから48歳まで、20年以上にわたって、毎月それなりの掛け金を払い続けてきた。「これで老後資金は大丈夫な体制ができた」と、その時はなんとなく思っていた。

ただ、具体的にいくら必要で、その保険でいくら賄えるのか。そこはイメージでしかなかった。

持ち株もある。住宅ローンの繰り上げ返済も進めている。でも、それらが全体としてどうつながっていて、将来どうなるのかを、自分は把握していなかった。

つまり、こういうことだった。

  • お金がどこに置かれているか——把握できていない
  • お金がいつ頃必要になるか——把握できていない
  • お金が資産価値として具体的にいくらぐらいになるか——把握できていない

「どこ」「いつ」「いくら」。この3つが全然わかっていなかった。資産形成の作戦が、そもそも存在していなかったのだ。これが、「なんとなく大丈夫やけど、よう分からん」の正体だった。

転職と同時に気づいた、お金の「解像度」問題

このお金の話は、実は転職シリーズで書いた48歳での転職と、まったく同じタイミングで動き出している。

転職シリーズでも触れたとおり、48歳で転職を決めた時、自分の中には「自分で人生を選ぶ」というライフシフトの考え方があった。ただ、それを考えていくうちに、あることに気づいた。

自分で人生を選んでいくためには、「お金」の見通しが必須だということ。

お金の状態が「よう分からん」ままだと、そもそも人生の選択肢自体が見えてこない。転職するかどうか、どんな会社を選ぶか、どんな働き方をするか——そのすべての判断の土台に、お金の解像度が関わっている。

しかも転職時には、もとの会社から早期退職金という、お金をその時点で受け取る状況でもあった。このお金をどう運用していくかも、ちゃんと考えなければならない。キャリアの決断とお金の決断が、同時に自分の目の前に置かれた形だった。

キャリアとお金は、ライフシフトを支える両輪だった。片方だけを整えても、もう片方が曖昧なままでは、本当の意味で「自分で選んでいる」とは言えない。そう気づいたのが、この時期だった。

今、「どこ・いつ・いくら」がわかる状態になって

今は、なんとなくではなく、はっきりと方針を持てている。本格的に資産形成と向き合い始めてから、まだ2年ほどしか経っていないが、それでもこれだけの変化があった。

「お金がどこに置かれているか」「お金がいつ頃必要になるか」「お金が資産価値として具体的にいくらぐらいになるか」——この3つが明確に把握できていて、お金を自分の人生の一部としてマネジメントできている感覚がある。

お金は、人生の土台。そこに具体的な運用ビジョンを持てたことで、自分で選べる選択肢の解像度がぐっと上がった。以前のようにぼんやりしているのではなく、今は視界良好で、やるべきことがはっきりしている。

この感覚の変化こそ、このシリーズを通じて一番伝えたいことだ。

お金・資産シリーズ、全12話でお伝えすること

このシリーズでは、マネーリテラシーゼロだった私が新NISAもフル活用し、約2年間で実際に歩んできた資産形成のプロセスを、全12話に分けて書いていく。

  1. 概要・全体像(この記事)
  2. お金の勉強の基盤——「お金の大学・リベ大」との出会い、”型”を学び実践し続ける基盤を作る
  3. 証券口座編——投資を始めるための口座準備
  4. 銀行口座編——資金管理の土台づくり
  5. 保険全部解約の詳細——浮いた資金を種銭にする流れ
  6. 投資戦略の考え方——NISA活用、長期・分散・積立、インデックス+高配当株、時間を味方にする
  7. 私の投資戦略の実践内容
  8. インデックス投資の詳細
  9. 高配当株の詳細
  10. ネオバンクの使い方
  11. 投資を始めた2年間の振り返り——暴落・トランプショックへの対応
  12. これから65歳に向けた見通し

公開が進むごとに、このリストに各記事へのリンクを追加していく。気になるテーマから読んでもらっても構わないし、順番に読み進めてもらっても、資産形成の全体の流れがつかめるようにしていくつもりだ。

「なんとなく大丈夫」から「視界良好」へ。同じように感じている人の、何かのきっかけになれば嬉しい。

なお、このシリーズで書く内容は、あくまで私自身の実体験・実践に基づくものです。投資や資産形成の判断は、それぞれのご自身の状況に応じて、自己責任で行っていただくようお願いします。


次回は、この資産形成のきっかけになった「お金の大学・リベ大との出会い」について書いていきます。

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