銀行口座はネット1つに集約——住信SBIネット銀行の「目的別口座」で家計が見えた日

お金・資産

この記事は、「銀行口座がいくつもあって、何にいくら使っているかよくわからない」という方に向けて書いています。4つの銀行口座を持ちながら、お金の流れを全く把握できていなかった私が、住信SBIネット銀行1つに集約して、家計が見えるようになるまでの実体験をまとめました。SBIネット証券との連動がスムースなだけでなく「目的別口座」が極めて有益です。お金・資産シリーズの4話目です。

このシリーズの全体像は1話目にまとめています

前回の証券口座編で、「証券会社とネット銀行はセットで決めるべき」と書いた

今回は、そのセットのもう片方、銀行口座の話をしたい。

以前の私——口座は4つ、でも何も見えていなかった

3話目でも書いたとおり、それまでの私はネット銀行を1つも持っていなかった。持っていたのは、窓口のある銀行のカードと紙の通帳が4つほど。

給料が振り込まれる銀行口座を軸に管理していたが、正直なところ、何にいくら使っているのかが、かなりわからなかった。

その場の成り行きで、月単位でどれぐらい口座に残っているかを見て、なんとなくやりくりしていた感じだった。

これが、「なんとなく大丈夫やけど、よう分からん」の家計版だったと思う。

目的別口座を知って、すべてを1つに集約した

リベ大で学ぶ中で出会ったのが、住信SBIネット銀行※の目的別口座という機能だった。

これは、1つの銀行口座の中で、預金を目的ごとに最大10個まで分けて管理できる仕組み。口座を10個開設するのではなく、1つの口座の中で仕切りを作るイメージだ。

これを知って、「この1つで全部いける」と理解し、持っていた口座を全部集約した。

現在の口座構成——実質1行だけ

今、私が持っている銀行口座はこうなっている。

・住信SBIネット銀行:メインの管理口座
・みずほ銀行:会社の給与振込先として指定されているため

みずほは給与の受け皿としてだけ残している。給料が振り込まれたら、すぐに住信SBIネット銀行へ移してしまうので、実質的には1行で管理している状態だ。

目的別口座の使い方——わが家の7つの仕切り

住信SBIネット銀行の目的別口座は10個まで作れるが、私は7つ程度に分けて使っている。

  1. 生活費——毎月のおおよその支出(月単位でかかる家計の固定費+変動費)
  2. 年間固定費——税金や車検など、年に数回まとまって出ていくもの
  3. 年間不定期予備費——家電の買い替えなど、いつ来るかわからない出費
  4. 子供の学費
  5. 娯楽・旅行費
  6. 貯蓄
  7. 投資用資金(SBIハイブリッド預金)

ポイントは、毎月出ていくお金と、年単位に不定期で出ていくお金を分けていること。

分けてみてわかった、それぞれのメリット

7つに分けてから、想像以上に管理がしやすくなった。言ってみれば以前は「生活費」と「貯蓄(学費も含めて)」の2本立てぐらいでしかお金の姿を見れてなかったが、7分類することで特に効果を感じているものを挙げてみたい。

年間固定費——「予定された支出」に変わる

以前は、車検や税金のようなまとまった出費が来るたびに「今月は厳しいな」となっていた。でも、年間固定費として最初から分けておけば、それは「予定されていた支出」になる。この違いは大きい。

年間不定期予備費——想定できていることの強さ

これが意外と効いている。1年のうちには、必ず何かが壊れたり新調したくなる。家電でも、家の設備でも、突然まとまったお金が出ていく場面は必ず来る。また、冠婚葬祭など予めは想定出来ない支出場面もある。

だからこそ、あらかじめ年間でかかるかもしれない一定の金額をよけておく。そうすると、実際に壊れた時も「想定内」として対応できる。お金の管理のしやすさが、格段に変わった。

子供の学費——数年先まで見通せる

学費は、単年だけの話ではない。子供が卒業するまでの向こう数年、いくら必要になるかは、おおよそ見通せる。

金額も大きいので、これを分けて管理しておくことで、年度ごとの変動も「想定内」とコントロールしやすくなる。

娯楽・旅行費——「なんとなく」から「計画」へ

これも、とても大事だと感じている。

それまでは、なんとなく使っていた旅行費や娯楽費。でも分けて管理するようになってから、明確な計画として、予定を組めるようになった。

使うことを我慢するのではなく、使うと決めたお金を確保しておく。1話目でも書いたが、資産形成は貯めることがゴールではない。「使うところにしっかり使う」ためにも、この仕切りは効いている。

投資用資金——SBIで揃えることの連動性

前回の証券口座編でも書いたとおり、SBIで揃えておくと連動性が極めて楽になる

毎月定額をインデックス投資に回す運用も、機械作業的に実行できる。NISA活用を含めた基礎的な投資運用も、迷いなく進められるようになった。

一番の変化——「なんとなくの受け身」から「目的を持った選択」へ

口座を整理して一番変わったのは、家計の解像度だった。

以前は、口座に残っている金額を見て「まあ大丈夫か」と何となく受け身で判断していた。今は、お金に受け身でなく、能動的に選択しているという手ごたえが持てるようになった。

それぞれの目的別口座の残高を見れば、どこにどれだけのお金が確保されていて、何が足りていないかがすぐわかる。また、そもそもそれぞれの口座にいくら確保しておくべきかをまず考える必要があるので、その段階で何にお金を使いたいのかの主体性をもった考え方・生き方が始まっていることになる。半年に1度か少なくとも1年に1回は自分の家庭の年度計画を見直すことで、人生の選択肢を見直しているとも言い換えられると思っている。

目的別口座でお金のありどころを見える化し見直すことで、実際に、無駄にお金を払っていたと気づき解約したサブスクや固定費を削減したサービスも数多い(保険、携帯のキャリア、サービス重複のサブスク 等々)。それらを見直し、投資資金や娯楽資金に回すといった能動的な選択を実際にこの2年で大きく進めることができた。

これは、1話目で書いた「どこ」「いつ」「いくら」の「どこ」の部分そのものだ

お金をどこに置くべきか?そして実際おかれているのか?が見えるようになると、判断に迷わなくなる。「この旅行に行けるか」あるいは「行きたい」を考える時も、全体のバランスを見て娯楽・旅行費の見積もりを立てることができれば答えを出せる。感覚ではなく、事実で判断できるようになった。この差は大きいし、お金を能動的に使うという充実感も格段に違ってくる。

お金は、人生に必要な土台だ。しかも、毎日接する生活基盤。

その土台・基盤を目的ごとに分けて、「なんとなくの受け身」ではなく「目的を持った選択」として管理できるようになったこと。これは、「人生を自分で選んでいきたい」という土台づくりに必須と改めて感じている。

頭もすっきりしたし、自分がどのような選択肢を持てるのかを、お金の面から見たときの解像度が格段に上がった。

家族単位で考える、というスタンス

もう一つ大事にしているのが、これを「一家で」の管理として捉えることだ。自分と妻と別々のものを見ていては家庭としての計画が立たない。

学費も、旅行費も、生活費も、家族全員に関わるお金。家族としてのお金の流れを見える状態にしておくことが、結果的に安心につながると思っている。

まとめ——銀行口座の分け方4つのポイント

  • 口座は極力集約する。ネット銀行1つ(+給与振込指定があればその1行)で十分
  • 目的別口座で、お金に役割を持たせる。特に「毎月の支出」と「年単位の支出」を分けるのが効く
  • お金の置き場を目的別に選択する。不要な支出を削り、使うと決めたところにしっかり配分する
  • 家族単位の一元管理できる状態にしておく

口座がバラバラだった頃の自分に伝えたいのは、「口座を増やしても、お金は見えるようにならない」ということ。むしろ集約して、その中で仕切りを作る方が、はるかに見通しが良くなる。

次回は、20年以上払い続けた貯蓄型保険を全部解約した話について書いていきたい。

なお、この記事で紹介している内容は、あくまで私自身の実体験・実践に基づくものです。金融サービスの選択や資産形成の判断は、それぞれのご自身の状況に応じて、自己責任で行っていただくようお願いします。

※住信SBIネット銀行は、2026年8月より「ドコモSMTBネット銀行」に商号変更されています(個人向けサービス名は「ドコモの銀行」)。本記事では利用当時の名称で記載しています。

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