この記事は、「転職活動を進めているけど、いざ内定が出たときにどう決断すればいいかわからない」という方に向けて書いています。私自身が48歳で25年勤めた会社を辞めて転職した実体験をもとに、最終オファー後にどんな問いを自分に立て、何を軸に決断したかをまとめました。このシリーズの最終回になります。
面接を経て、オファーが出たあと。
報酬や条件も含めて最終的に、「その会社に転職するかどうか」を決断することになる。
以前の記事にも書いた通り、今の会社と、あるいは並行して選考が進んでいる会社があればその会社と、比較検討する。そのうえで自分の軸と照らし合わせて——そこで初めて最終決断する。
「やっぱりやめる」という選択肢も全然ある。それも大事な自分の決断。オファーが出たから必ず行かなければならないということでは決してない。
私の場合も、「やはり見送る」という会社もあったし、その上で「行く」と決めた会社にも出会えた。
今回は、転職活動シリーズの最終回として、私が最終オファーを前にどんな問いを立て、どう決断したかを振り返りたい。
オファーは「ゴール」じゃ無い、「最終決断地点」
オファーの連絡をもらった瞬間は、ほっとする。面接対策などを経て活動を続けてきた成果なので、とても嬉しい。
でも、オファーはゴールでは無い。報酬や条件も含めて、「行く」か「見送るか」を自分で決めるタイミングだ。
上述の通り、私も並行して選考が進んでいた会社もあり悩んだ。
「ここで焦って決めると、後でもやもやを残す」そう思っていたから、自分の中の軸と照らして慎重に考えた。
これは、転職活動全体を通じて大事にしてきた「納得して決める」という、最後の仕上げのプロセスだ。
決断の軸にしたのは、たった一つの問い
私が最終的に一番大事にしたのは、こういう問いだった。
「自分は本当に、この会社で毎日エネルギーを注げるか?」
「やりたいことかどうか」は、やってみないとよくわからない。でも、自分の人生の一部として毎日働くことになる訳なので「エネルギーを注げそうか?」この問いに違和感があったら、そのまま進んでもきっと、もやもやを残した転職になる——そう思った。
転職を決める時は、焦りがどうしても出てくる。自分の中の焦りもあれば、先方から「早く決めてほしい」と焦らされることもある。でも、結局毎日働くのは自分自身。だからこそ、この問いは立てるべきだと思っている。
もちろん、転職に不安があるのは当たり前のこと。ただ、その不安の中でも、この「エネルギーを注げるか」という質問ポイントに違和感なく「大丈夫そう」って思えたなら、前に進むべき。それが私の結論だった。
「やっぱりやめる」も、立派な決断
ここで伝えておきたいことがある。
上述の通り、オファーが出たからといって、必ずそこに行かなければならないわけでは決してない。
私自身、オファーをもらった後、最終的に見送ったケースもある。決して悪い会社では無かったし魅力もあった。ただ、「エネルギーを注げるか」の問いに、ちょっとした違和感が残った。報酬面も、決して悪くはなかったけど、自分の中で考えていた基準より少し低かった。
このときも、転職を経験している先輩に相談に乗ってもらった。「エネルギーを注げるか」へのちょっとした違和感に加えて、「自分を安売りすべきでない」という視点も教えてもらって——焦りすぎず、別の機会を見つけようと決めた。
これも、後悔しないための大事な決断だったと思っている。
決断した日——桜の記憶
最終的に「行く」と決めた会社は、まさにあの問いに違和感なく答えられる会社だった。
面接をしてくれた人たちとの会話の中で、「ああ、ここでならエネルギーを注げる」と、はっきり感じられる手ごたえのようなものがあった。
2024年4月、決断した直後に何気なく撮った桜の写真がある。それが、この転職シリーズで使用している桜の写真だ。

満開の桜を見上げていたあの時の心境は、まさに写真のとおり「晴れ晴れ」していた。転職が決まった安堵と、「自分で選択できた」という充実感。それは仕事という枠を超えて、50代を前に自分の人生の生き方そのものを、自分で前に進められた気がした大事な時間だった。
季節が巡って桜が咲くたびに、あの日のことを思い出す。
シリーズを振り返って
ステップ1の記事で書いたとおり、転職活動を始めることと、転職を実際に決めることは、全然・全く別の話。
・ステップ1|動機の整理と、転職経験者の先輩に話を聞く
・ステップ2|職務経歴書(CV)を書く
・ステップ3|LinkedIn・ビズリーチ等に登録する
・ステップ4|転職エージェントと連携する
・ステップ5|会社選考・面接準備をする
・ステップ6|最終オファー後の決断
この6つのステップを通じて、私が一番伝えたかったのは2つ。「自分で人生を選んで生きてく上で、転職は大事な機会になる」ということ。そして、「転職活動を始めること自体のリスクは実質ゼロ」ということ。
気持ちが少しでもあるなら、まず動いてみる。決断はいつでも、自分のタイミングでできる。
そして最後の決断の場面では、条件や焦りに流されず、「自分は本当にエネルギーを注げるか」という、たった一つの問いに立ち返ること。それが、納得した決断につながると、私は思っている。
このシリーズが、同じように転職を迷っている誰かの一歩を後押しできたら嬉しいです。次は「お金・資産」カテゴリーで、資産形成のリアルを書いていく予定です。

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