転職活動ステップ2:職務経歴書(CV)の書き方——履歴書と何が違う?事実の羅列では無く、転職面接へのプロローグとして書く

仕事・転職

〜「自分を安売りしない」——書く側・読む側、両方の経験から学んだ「刺さる職務経歴書」の作り方〜


この記事は「職務経歴書をどう書けばいいかわからない」という方に向けて書いています。転職活動シリーズ「ステップ2」の詳細版です。


「職務経歴書って、履歴書と何が違うの?」

転職活動を始めて最初に手こずったのが、これ。

学生時代のバイトや、新卒後の就職活動で書いたのは履歴書、でも転職のための「職務経歴書」なんて書いたことがない。
転職サイトを見ながら書き始めたけど、結局「職歴の事実を淡々と並べただけ」の、履歴書に毛が生えたようなものができあがった。

でも後から気づいた。職務経歴書は事実を羅列する場所じゃない。自分をアピールする場所だ。

この記事では、書く側として苦労した経験と、採用選考をする側として数多くの職務経歴書を読んできた経験、両方の視点から「刺さる職務経歴書」の作り方を書いていく。


履歴書と職務経歴書、何が違うのか

履歴書は事実を書く書類だ。学歴・職歴・資格——決まったフォーマットに沿って、客観的な情報を記載する。

一方、職務経歴書は自分は今まで何をやってきた人間か?そのキャリア・実績をアピールする書類だ。フォーマットも自由で、何をどう書くかで印象が全く変わる。

そしてもう一つ大事な視点がある。

職務経歴書は、面接へのプロローグだ。

採用担当者は職務経歴書を読みながら、「この人に会って話を聞いてみたい」と思うかどうかを判断する。だから、読んだ人が「もっと聞きたい」と思える内容にする必要がある。


なぜ最初はうまく書けないのか——2つの心理的バリア

「職務経歴書の書き方」を検索すれば、参考になるサイトはたくさん出てくる。でも、いざ自分のことを書こうとすると筆が止まる。

これは多くの人に共通する経験だと思う。私の経験だと、なかなかアピールできる職務経歴書にならない理由は2つの心理的バリアにある。

① 自分を過小評価しがち

転職活動に慣れていない最初の段階では、「一生懸命やったけど、あえて成果として書くほどのことじゃないのでは」「自分一人でやったわけじゃないし」「当たり前のことかもしれない」——そういう気持ちが邪魔をする。

② 社外からの評価に自信がない

社内ではずっと見てくれている上司がいた。仕事の実績をコツコツ積み上げることで信頼を獲得してきた。でも、社外の人から客観的に評価されたことはなく自分の市場価値がわからない。「アピールするほどのことか?」という自信のなさが出てくる。

特に一つの会社で長く働いてきた人は、この傾向が強いと思っている。私も典型的にこのタイプだったからよくわかる。日本の職場では「アピールしなくても、ちゃんと見てくれている」という感覚が染みついている。むしろ「アピールだけはうまいな」とネガティブに見られることを避けたいという心理も働きやすい。

でも、声を大にして言いたい。

この2つのバリアは、転職においては「自分を安売りしている」ことになる。

嘘をつく必要はない(嘘は絶対ダメ)。ただ、自分がやってきたことをしっかり相手に伝えるコミュニケーションとしてのアピールは、「自分を正当に評価してもらう」ための必須の心構えだ。

だからこそ、書き方のサイトを見るだけでなく、転職経験のある先輩に壁打ちしてもらうことが大事。
私自身、先輩に直接書類をみてもらって、「この部分があなたのキャリアハイライトだからもっとしっかりアピールすべき!」という具体的なフィードバックをもらい、心理的バリアを大きく引き下げ、自信を高めて記載内容を大きく修正していった。


「刺さる職務経歴書」を書く具体的な4つのポイント

① 動詞から始めて「動き」を出す

職務経歴書の文章は、動詞から始めると一気に印象が変わる。

「〇〇業務を担当した」ではなく、——

  • 「推進した」「達成した」「率いた」「改善した」「構築した」(日本語)
  • 「Led」「Achieved」「Drove」「Improved」「Built」(英語)

こういう動詞から始めると、その人が何をやってきたかが伝わる。受け身ではなく、自分が主体的に動いたことが伝わる書き方になる。

② 数字を入れて具体的にする

「売上に貢献した」より「XXの売り上げを1年で120%拡大した」の方が、圧倒的に具体的でわかりやすい。

担当したプロジェクトの規模、チームの人数、達成した数値目標——数字が入るだけで、読んだ人の頭の中にリアルなイメージが浮かぶ。

③ ハイライトすべきポイントを1つでもいいから盛り込む——「自分を安売りしない」

25年のキャリアを全部アピールする必要はない。ハイライトは1つでもいいので、必ず自分を売り込める経歴部分は手厚く書く。

誰にでも必ず「これはやった!」と言えることが、スケールの大小に関わらず1つはあるはず。「これぐらいのこと普通かもしれない」と思わず、そこをしっかりアピールしてほしい。

特に意識したいのは、直近数年の成果を厚く書くことだ。採用担当者が一番興味を持つのは「今この人は何ができるか」だ。遠い過去の経験は、直近の成果への布石として軽く触れる程度でいい。

④ 外資系やグローバルな環境を目指すなら英語版は必須

外国人がいる会社へのチャレンジを考えているなら、英語版の職務経歴書も準備しておくべき。

英語が得意でなくても、今はAI翻訳を活用すれば十分なレベルのものが作れる。「英語版で出してください」と言われてから慌てないためにも、日本語版ができたら英語版も作っておくと間口が広がる。別記事で触れるエージェンシーの使い方の幅も格段に広がる。


書き直すうちに、自分のキャリアがストーリーになる

私が職務経歴書を何度も書き直した経験から、一番大きな気づきをシェアしたい。

書き直すうちに、自分のキャリアの中で「本当にアピールすべきポイント」が見えてきた。そのポイントを繋ぎ合わせると、一本のストーリーとして自分のキャリアが語れるようになってきた。
これは後の面接にもダイレクトに活きていくことになる。

キャリアが、事実の羅列からストーリーになってきた。

そしてもう一つ気づいたことがある。職務経歴書を書き直すプロセスは、単なる書類作成じゃない。「自分を安売りしない」「自分を過小評価しない」「自分を大事にする」ことを表現する、今までやってきた自分の鏡のような存在だ。

書き直すうちに自分に少しずつ自信が出てくる。転職活動自体に勢いが出てくる。そして「自分らしい人生を選ぶ」というライフシフトへの姿勢も、自然と前向きになっていく——そういう実感が私自身にあった。


選考する側から見た「いい職務経歴書」と「イマイチな職務経歴書」

私自身、採用選考をする立場として数多くの職務経歴書を読んできた。その経験から正直に言うと——

いい職務経歴書:

  • 具体的でわかりやすい
  • 重要なところに数値が入っている
  • その人が達成してきたことが簡潔に伝わる
  • 読んでいて「会って話は聞いてみたい」と思える

イマイチな職務経歴書:

  • ダラダラ長くて濃淡がない
  • 事実を並べているだけで、何をアピールしたいかわからない
  • 読むのが疲れる

採用担当者は大量の職務経歴書を読んでいる。パッと見て「この人に会いたい」と思えるポイント・ハイライトがわかる印象付けが大事だと思う。


まとめ

職務経歴書で最も大事なこと:

  • 履歴書≠職務経歴書。職務経歴書はアピールの場
  • 面接へのプロローグとして書く
  • 「自分を安売りしない」——心理的バリアを乗り越える
  • 動詞から始めて「動き」を出す
  • 数字を入れて具体的にする
  • ハイライトは1つでもいいので必ず入れる。直近数年の成果を厚く、遠い過去は布石として軽く
  • 外資・グローバル志望なら英語版は必須
  • 書き直すうちに、自分のキャリアがストーリーになる

職務経歴書は、自分を正当に評価してもらうための大事なコミュニケーションだ。自分を安売りせず、やってきたことを堂々と伝えてほしい。


このブログ「エンジョイ人生」では、50代からのライフシフトをリアルに記録していきます。同じもやもやを持つ方のヒントになれば嬉しいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました