この記事は「転職エージェントをどう使えばいいかわからない」という方に向けて書いています。転職活動シリーズ「ステップ4」の詳細版です。
転職活動シリーズの概要記事でも触れたが、エージェントは転職活動の強力なパートナーだ。
求人紹介から面接対策・条件交渉まで、基本的に無料で伴走してくれる。エージェントの収益源は企業側からの紹介報酬なので、転職希望者とエージェントはWIN-WINの関係になれる。信頼できるエージェントと出会えれば、活動中のあらゆる悩みも相談できる心強い存在になる。
この記事では、その「エージェントとの連携」をもう少し具体的に深掘りしていきたい。
まず、転職希望者とエージェントの関係性・仕組みを簡単に触れておきたい。
エージェントは、採用者を探している企業に転職希望者を紹介し、転職が成立するとその採用者の年収の一定割合が紹介料として企業から支払われる仕組みになっているのが一般的だ。
つまり、採用者を探している企業にとってエージェントは「良い人材を採用するためのパートナー」であり、転職希望者にとっては「転職をサポートしてくれるパートナー」になる。
エージェントには、クライアントである企業側の意向に沿う人材を紹介し採用まで進めるという目的がある。そして転職を実現したい候補者にも、転職を成功させたいという目的がある。両者にとって「転職が実現すること」は同じゴールを共有できるからこそ、伴走が成立する仕組みになっている。
私の場合、情報収集の段階では広く浅く色々なエージェントに登録したが、定期的に連携を継続したのは5社ほど。転職経験のある先輩から直接紹介してもらったエージェントと、LinkedInで繋がったエージェントだった。
(選考記事で記載のStep1 先輩に話を聞く、Step3 LinkedInに登録する、と連動してくる)
エージェントがどう転職活動を支えてくれたか、そしてエージェントを見極めるときに気をつけたことを書いていく。
エージェントは3段階で支えてくれるパートナー
転職活動を振り返ると、エージェントには大きく3つの段階でサポートしてもらった。
① 応募する会社・ポジション選定(機会の情報収集)
自分一人では見えない求人情報、市場動向をエージェントが教えてくれる。「こういうポジションが今出ている」「あなたの経験ならこういう会社にも可能性がある」——自分だけでは気づけなかった選択肢を広げてくれた。
また、一般公開となっていないいわゆるコンフィデンシャル案件としてポジションを直接紹介してくれることもあり、その点からもまず機会を把握する上で欠かせない。
② 応募後の対策(特に面接前の準備)
書類選考の準備のサポートから具体的な協働が始まるが、特に書類が通った後、面接対策で大きく助けてもらった。企業ごとの特徴、面接で聞かれやすい質問、評価されるポイント——エージェントが持っている情報は、自分一人で準備するより圧倒的に質が高かった。また、とても重要な点は上述したとおりエージェントは企業側のパートナーでもある為、その企業が「どのような人材を欲しいと思っているのか?そのポジションの具体的や期待役割は何か?」といった点を直接企業から聞いている。その企業や採用責任者の期待値、ポジションに求められる具体的な役割イメージの解像度を高めることで面接対策が格段にクリアになる。
③ 内定後の条件交渉
内定が出た後の年収・条件交渉もエージェントが間に入ってくれる。
特に初めての転職では自分で直接交渉しにくい部分を、プロとしてしっかりアドバイス・サポートをしてくれる存在は心強かった。
情報収集・スケジュール調整・メンタルサポートも
複数の会社に並行して応募していたので、それぞれの選考の進行具合を踏まえたスケジュール調整もエージェントがしてくれた。
そしてもう一つ大事だったのが、メンタル的なサポートだ。
初めての転職活動では、戸惑いや不安がとても多い。「この選択で本当にいいのか」「この条件は妥当なのか」——そんな迷いに、エージェントが親身に相談に乗ってくれたことが、活動を続ける支えになった。
「転職を単に成約させたいエージェント」と「転職パートナーとしてWIN・WIN関係を構築してくれるエージェント」
ここからは、エージェントを選ぶ・見極める上で大事だと思っていることを正直に書きたい。
上述の通りエージェントは転職が成約すると、企業から紹介料入る仕組みになっている。
そのため、本人の転職希望よりもとにかく成約率を優先しようとするエージェントも少なくないのが現実だ。
私自身が「合わないな」と感じたのは、ポジションや条件にかかわらずとにかく早く決めさせようとするエージェントだった。
知り合いから聞いた話では、こんなケースもあったそうだ。
「今は転職市場が厳しくて、あなたのキャリアバックグラウンドだとこの辺りのポジションが精一杯です」と候補者を焦らせて、あまり条件の良くないところでも決めさせるように説得する——そういうエージェントも実際に存在する。
エージェントを選ぶときも、自分を持つことが大事
これだけは強く伝えたい。
エージェントを選ぶときも、自分を持つことが大事だ。
見極めるポイントは、信頼できるかどうか。そして、WIN-WINを目指すパートナーとなれるかどうかだと思っている。
良いエージェントは、あなたの転職を一緒に考えてくれる。焦らせるのではなく、あなたの価値を一緒に引き出そうとしてくれる。
複数のエージェントと並行して付き合いながら、自分にとって信頼できるパートナーを見極めていくことが、転職活動を成功させる上で大事なステップだと思っている。
そしてその為にこの記事で一番伝えたいこと、「エージェント選びも”自分で選択する”ことが大事」。転職は自分にとって大切な選択なので、エージェントと連携する時もエージェントに依存するマインドではWIN・WINの関係は生まれない。
逆に、パートナーとなれる信頼関係を築けるとその後転職が決まったあとも、長きにわたって連携し合える存在になる。私も転職後も、転職希望の有無にかかわらず常にどのような機会が社外にあるのかは把握しておきたいため、そのような信頼できるエージェントとのコンタクトは継続している。
まとめ
転職エージェントとの付き合い方で大事なこと:
- エージェントは「機会の情報収集」「面接対策」「条件交渉」の3段階で転職活動を一気通貫で支えてくれるパートナー
- スケジュール調整・メンタルサポート面でも大切なパートナー
- とにかく成約率を優先し焦らせるエージェントも存在する現実を知っておく
- 「信頼できるか」「WIN-WINのパートナーになれるか」を大切にする
- そして何より、エージェントと連携する時も、”自分”を持ち、”自分”を大事にする
複数のエージェントと連携しながら、自分にとって本当に信頼できるパートナーを見つけてほしい。
このブログ「エンジョイ人生」では、50代からのライフシフトをリアルに記録していきます。同じもやもやを持つ方のヒントになれば嬉しいです。


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