転職活動ステップ1:最初にすべきこと——まず転職経験者に話を聞く

仕事・転職

〜何から始めればいいかわからない、漠然とした不安と孤独になりがちな転職活動で、「気持ち」の整理と「行動」への後押しをしてくれる存在の見つけ方〜

この記事は「転職が気になっているけど、何から始めればいいかわからない」という方に向けて書いています。前回の記事「48歳で初めて転職した私の実体験——6つのステップ」のステップ1詳細版です。

「転職したい気持ちはある。でも何から始めればいいかわからない」「誰にも相談できない」
そう感じている人は多いと思う。実は私もそうだった。
転職活動は、ある意味孤独な戦いにもなる。社内では相談しにくい。かといって、誰に相談すればいいかもわからない。そのもやもやを抱えたまま、何となく後回しにして時間だけが過ぎていく——そういう経験をしている人は少なくないと思う。
私が転職活動を通じて一番大事やと実感したこと。それはまず、転職経験のある先輩や友人に、早い段階で話を聞くことだ。
この記事では、なぜそれが最重要ステップなのかを、私の実体験をもとに書いていく。


なぜ社内での相談は逆効果になるのか

転職を考え始めたとき、まず思うのは「誰かに相談したい」ということだと思う。
でも職場の同僚や上司には相談しにくい。転職を考えていることが知られると気まずい。
では、転職経験のない社内の人に相談するとどうなるか。
正直に言うと、これは逆効果になることが多いと思っている。
転職経験がない者同士で話すと、どうしても「現状維持を互いに正当化し合う」方向に向かいやすい。「現職で、無難じゃない?」「転職はリスクが大きいんじゃない?」——悪気はないけど、背中を押してもらえるどころか、むしろ足が止まってしまう。
これは相談相手が悪いわけやない。経験がないから、転職への行動についてリアルなアドバイスができないだけだ。
自分でも「転職への気持ちはあるけど不安もある」という状態で相談しているので、結局「行動しない」方に向かいがちになってしまう。


転職経験者に聞くべき、3つの理由

① 転職活動の解像度が一気に上がる

頭の中だけで転職を考えていると、どうしても漠然とした不安が先行する。「本当に転職できるのか」「どんな会社があるのか」「何から始めればいいのか」——全部ぼんやりしたまま動けない。
転職経験者に話を聞くと、この解像度が一気に上がる。
具体的な転職プロセス、職務経歴書の書き方、エージェントの使い方——実体験に基づいた話を聞くことで、「転職活動」が自分事になってくる。
私自身、まず尊敬できる転職経験者に話を聞くことで、頭の中のもやもやがかなりクリアになった。リアルな経験談に勝るアドバイスはないと断言できる。

② 動機の整理ができる

転職経験者の先輩に自分の気持ちを話すことで、転職への動機が整理されてくる。
「なぜ転職したいのか」「何を変えたいのか」——頭の中だけで考えていると堂々巡りになりやすいけど、人に話すことで自分の気持ちがクリアになってくる。
私の場合も、先輩に話を聞く中で「自分は受け身でキャリアを選んできた。もっと能動的に自分の人生を選びたい」という気持ちが明確になっていった。
この気持ちの変化が、「行動」を変える活力・エネルギーになる。「気持ち」はあるけど「行動」に移せない時の何よりの後押しになる。ネット情報や本では得られない、「気持ちの整理」と「行動へのシフト」という2つのギアの転換——それが転職経験者との対話で生まれる。

③ 活動中もその後も——キャリアを共に考えるネットワーク・仲間になる

転職経験者に話を聞くメリットは、最初だけじゃない。
活動が進む中で、面接のアドバイスをもらったり、悩んだときに改めて相談したり。私の場合は最終的には採用前のリファレンスチェックまで協力してもらった。
また、採用の内定をもらった会社に本当に行くべきかどうかなど、その後につながる相談も含めて壁打ちに付き合ってもらった。
最初の一歩で話を聞きに行った先輩が、転職活動を通じて最強の味方になってくれる——そういう経験を私はした。転職活動中は必ず迷いが生じる。その時に相談できる先輩の存在は、本当に貴重やと思っている。


ここで、相談相手についての面白い発見を一つ。
転職経験者の先輩に相談した際、全員が私の転職を応援してくれた。
一方で、転職経験のない社内の人に相談した際、ほぼ全員から「今、評価されているのに勿体ない」「転職はリスキー」と言われた。
この対比が、誰に相談すべきかを如実に示していると思う。


何人に話を聞けばいいか

私の場合、最初に転職活動で参考になるはずと思える、尊敬できるとすぐに思いつく5人程度に話を聞き、最終的には10人程度の転職経験者からアドバイスをもらった。
これくらい聞くと転職活動のイメージがかなりつかめてくる。1〜2人では、その人の経験に引っ張られすぎることもある。複数人の話を聞くことで、共通点と違いが見えてきて、自分なりの判断軸ができてくる。
まず5人を目標に話を聞いてみることをおすすめしたい。


今、転職を相談される立場にもなった

転職して約2年が経った今、私自身が転職を考えている人から相談を受けることが増えてきた。
そのたびに、全力で相談に乗るようにしている。
あの時、先輩たちが全力で応援してくれた気持ちが、今は自分の中に自然と湧いてくる。遠慮なく相談してほしい——そう思うのは、自分がそうしてもらったからだ。
ここで言いたいことは、相談する際は「話を聞きたいと思える人に思い切って連絡をしてみるべき」ということだ。
私も、最初に相談するときは恐縮して腰が引け「忙しい方だし、自分の気持ちが固まってるわけでも無いから時間をもらうのは申し訳ないかな」と思ってしまい連絡するのに勇気が必要だった。
ただ、相談される立場にもなって思うことは、もともとの信頼関係があれば、そういう時こそ力になりたいと思うものなので、まずは連絡してみるという行動に移してしまうことが本当に大事だと思う。
転職活動は孤独な戦いでもあるけど、話を聞きに行った瞬間から、その孤独感はかなり和らぎ、挑戦という前向きな努力へとベクトルが変わる。
そして転職を経験した後も、より広い視点でキャリアの選択肢を考えられるようになると共に、相談できる先輩や仲間が増えることは、仕事・人生そのものの幅を広げる大きな財産になる。ネットワークの重要性は、強く強調したい。


まとめ

転職活動ステップ1「転職経験者に話を聞く」で最も大事なこと:

  • 社内での相談は逆効果になりやすい
  • 転職経験者のリアルな話が、解像度を一気に上げてくれる
  • 話を聞くことで動機も整理される
  • 転職経験者は活動中もその後も、キャリアを共に考えるネットワーク・仲間になる
  • まず5人、できれば10人に話を聞いてみる
  • 転職後も、仕事・人生の幅を広げるネットワークの財産になる

転職活動で一番大事な最初の一歩——それは転職経験者に話を聞きに行くことだと思っている。


このブログ「エンジョイ人生」では、50代からのライフシフトをリアルに記録していきます。同じもやもやを持つ方のヒントになれば嬉しいです。

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